果報者

その日からまこは
人工呼吸器を継続し赤ちゃんを育てた。



目を覚まさない彼女の代わりに
どんどん大きくなるお腹。



目を覚まさなくても
確かに彼女は一人の命を育てていて




確かにお母さんとしての
責任を果たそうとしてる。



そのことは
今もまこが生きてるって思えて



ただ長いこと眠ってるだけなんやって
思わせてくれて







「......おい、ねぼすけ」





俺は毎日毎日話しかけた。
まこに。そしてお腹の赤ちゃんに。