果報者

ふと暖かいものが俺の手を包む。



まこのお母さんが俺の手を握ってた。






俺を見る表情は穏やかで
涙を流しながら俺の手を優しく包み込んでた。



同じように、
お父さんも俺を優しい目で見てた。





「崇裕くん?
私達はあなたに、感謝の気持ちしかないの。



あの子はずっと、孤独だった。



志乃ちゃんにも迷惑かけたわ。



結婚なんて夢のまた夢。



素敵な人と出会うことすら、
無理だと思ってたの。




でもね。



あなたがあの子を
連れ出してくれたのよね......っ



素敵な旦那さんに
なってくれたのよね.......っ



結婚して、赤ちゃんまで......っ




あの子を、



まこを選んでくれてありがとう......っ



あの子に、



普通の女性としての人生を
与えてくれて........っ



ありがとう........っ



お母さんにならせてくれて........っ




ありがとう........っ



ありがとう.................っ」