果報者

『脳死』





そう診断された彼女を待っているのは
このまま人工呼吸器で生きるか、外すか。



外すわけないって俺は一択やけど



こればっかりは俺だけじゃ決められへんくて



彼女のご両親と話し合った。



泣き叫ぶ両親と
目の下にクマを作る志乃さん。
そんな志乃さんの肩を抱く龍に
両親を支える静哉。



肝心の俺は
ちっとも涙なんて出てなくて



これからどうしようか。
今、俺らはなんで集まってるのか。




ぼーっと外を見てるだけやった。