果報者

「......脳死と診断させていただきます。」






先生の言葉を涙に変えた。
暗い部屋で壁を殴り続けた。
真夜中に叫び続けた。





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あの日先生とした約束。




”結婚は一生ものです。
彼女にとっても紺野さんにとっても
すごく重荷になることです。”



”いずれ彼女は
人工呼吸器をつけることになります。
起きなくなる日も来ます。”



”それでも、
紺野さんは彼女の死を
受け入れることができますか”




”もう長くないって分かってる彼女との
結婚を選びますか”






答えはyesやった。
迷いなんてどこにもなかった。