果報者

その後は冒険やなんて言って
病院内をお散歩したな。



地下まで降りて
ガチャガチャ見つけた俺が
テンション上がってしまって



そんな俺を見てた君がまた涙を流したんや。



その後は何したかな......っ



中庭まで行ってこの寒い中、
日向ぼっこしたんやっけ......っ



......っ他愛もない話して
過ごしたな......っ




お前は一言も話さんかったけど



時々笑ってくれるから



手を空に掲げて指輪を見てたから



力なく手を背中に回してくれたから




あの涙は


”おやすみ”って言った俺に


いやいやって声にならん声で
俺に訴えてたのは







きっと君も
これが最後やって気付いてたから。



眠りたくない、って



眠ったらもう会えへんって分かってたから。