果報者

結婚して夫婦になれた。



その事実も
彼女の薬指に光る指輪が
証明してくれてるから。







「紺野さん。今よろしいですか?」






先生との約束も
俺はちゃんと守るよ。



あの日先生とした約束。



いや、俺がまこの人生を背負うって
誓った証。






「もう、限界かもしれません。」


「はい。」







彼女の脳はどんどんガンに
侵略されていくということ。



眠る日が続き
起きなくなるということ。



そしていつか
永遠に眠ってしまうということ。