果報者

純白のドレスに身を包んだまこ。




”あかん....ほんまに似合ってる、綺麗や。”
照れ臭そうに頬を染めたまこ。




”崇裕くんも世界一かっこいいよ。”
そっと俺のほっぺにキスしてくれたまこ。




全ての出来事が俺の宝物に変わった。



今日が終わればまた、
明日から彼女は病院に戻る。



今日という日がどれほど大事な日になるか。
一生のうち一度しかない大事な日。



式の間、身内だけの披露宴の間。
彼女の目にはずっと涙が溜まってた。




”世界一幸せだよ”
そう言って涙を流すから



”今日から崇裕くんの奥さんだね”
そう言って笑うから



俺のしたことは間違ってなかったって



あぁ、今彼女は幸せなんやって




今日だけ、今だけは
病気のことなんて忘れて



ただ幸せな日々を想像する
世界一幸せな夫婦でいたいって思ったんや。