果報者

「おかえり〜疲れたやろぉ。」





そう言って包んでやると
いっつも嬉しそうに俺の胸に顔を隠す。






「つっかれた〜」


「疲れたなぁゆっくりしよなぁ。」


「ん〜〜崇裕君の匂い好きやねん〜〜。」


「下手な関西弁使わんのー。」





そう言って離しても
今日は珍しく腕を解こうとせん。



と思ったら急にパッと顔を上げて
俺から離れてく。



寂しいとかは特に思わん。



こうやって甘えてくれるようになるまでに
何ヶ月かかったか。



いつまでもピュアな彼女。



初めてキスした時なんか
次の日熱出してんで?



いや、嘘みたいやけどほんまの話。



まぁただ風邪ひいたタイミングと
被っただけかもしれんけど。



キスの余韻やと思えば
なんかロマンチックやんか。



なんでもかんでもポジティブに捉えれば
いつだって幸せな気持ちでおれる。