心に一滴の雫を。

…出たのだけど。

「せいちゃーん!!」

「きゃあっ!」

浴室の扉を開けると突然、顔面に何かが飛び込んで来た。

「な、なんなの…!?」

今日は驚いてばかりだ。そろそろ休ませてほしいのだけれど。

私の顔に抱きついている、幼稚園児くらいの子を強引に引っ剥がして床に下ろす。

「むがっ。ひっ、ヒドイ!せっかくの再会なのにこの扱い様!ボクはおこってるんだぞっ」