心に一滴の雫を。

迫ってきた彼は、先刻私の血を吸った同胞だったのはほっとしたけれど。

整った顔が視界いっぱいに広がるのは心臓に悪い。

プラスで、まるでこれから男女がすることをしようとするかのような距離感にビクついてしまう。

すぐに彼もそれに気づいて。

「ごめんなさい……たぁっ…」

慌てて元の距離に戻ったけれど、やはり近い。

あろうことか彼は私が尻もちをついたときのような体勢のまま片手でおでこを押さえていて。

それに今、二人が全体重を預けているのはベッドで。