「チェッ。」


弟のその顔を見て、何故か勝ち誇ったような顔をする蓮見くん。


「じゃぁ行くぞ。」


「うん!」


私はそう言った蓮見くんの後を着いて行こうとした。


「待って。」


「きゃ!」


急にギュッと腕を掴まれた。


誰に?


蓮見くん弟、南津くんに。


「おい!」


何故かギロッと睨みをきかせる蓮見くん。


こ、こわー。


それでも平然そうに南津くんは話す。