それでも私は仕方なく、購買で蓮見くんが嫌いそうなくるみパンを買って屋上手前廊下へ向かった。 「よし。」 そう言って私はケータイのロックをサッサ解いてアプリをタップした。 ''ボイスレコーダー'' 私が昨日思いついた策は、こうだ。 蓮見くんが私に酷いことを言う→私は蓮見に詰め寄る→蓮見はバラさないでくれ!と頼む→結果弱みとなる=私、勝利! ふっふっふっ。 見てなさいよ、蓮見 寛人!