曇ってるし、引き止めてた俺にも非があるしなー。


送ってってやるか。


「家教えろ。」


「いや、犯罪だから。個人情報はさすがに教えられないわよ」


はぁ?


何言ってんだよコイツ。


ほんとに優等生か?


「家まで送ってやるっつってんだよ。さっさと帰る用意して家教えろ。」


俺がそう言うとポカーンと口を開けたまま、固まった。


何固まってんだよ。


そう思っている矢先、コイツは俺のありがたみを蹴りやがった。