ってことは、後ろ姿のあれが有栖川 志乃か?


俺はそう思って、その場に向かった。


「先輩と私なんて釣り合いませんよ!
あの…ほんとに、ごめんなさい!」


…きっと告白を断ってるのだろう。


木の木陰に隠れて、俺は告白が終わるのを待った。


「有栖川さん、俺と付き合わなかったこと絶対後悔するよ。」


そう言って去っていった赤松 蒼空。


やっと終わったか…。


そう思って飛び出そうとしたが、電話の着信音で俺は静止する。