裏表Girl



「ありがとう。」


私はニッと笑った。


「お前…」


「あ、私が行かないと帰れないんだっけ?
じゃぁ行きまーす!またね〜、蓮見くん♪」


っていうか、私なんでこんなに笑ってるんだろ…。


「おい。」


帰ろうと背を向けた時、不意に左手を掴まれた。


「な、なに!?」


び、びっくりした。


男の人に触られるとか、中1ぶり過ぎて…。


「お前、絶対そっちのがいいぞ。」