7月の終わりごろ、1度学校があったくらい。


1ヶ月って凄く久々に感じるね〜。


「志乃、はよ。」


正門をくぐれば、大きくあくびをする寛人が待っていた。


「じゃぁ私先にいってま〜す!」


ビュンッと普段では出さないスピードで雛は下駄箱へと消えていった。


「蓮見くん、おはようございます!」


私がニコニコッと笑顔でそう言うと、寛人の眉がピクッと動いた。


「なんだよ、その喋り方。」