私は寛人の言葉を無視して、1人公園を出た。


「危ねぇだろ。」


すると、後ろからギュッとさりげなく手を握ってくる寛人。


一体何が危ないんだ…。


車も来てないし、ましてや人も通っていない。


「可愛いから連れてかれるぞ。」


「じゃぁ送ってくれる?」


「当たり前。」


そう言って私たちは顔を見合わせて、笑いあった。