裏表Girl



皆…なんで付き合ってるんだろ……。



なんて私もその中の1人か…。



「楽しくない…。」


「は?」


へ!?


パッと顔を上げれば…


「ひろ…と?」


「楽しくないってなに。」


…。


「帰ろ。」


「で…も、花火…。」


「楽しくねぇなら見たって仕方ねぇだろ。」


「そ、そうじゃなっ…」


私の左手をギュッと握った寛人は、無言で河川敷を離れた。