裏表Girl



目の前にはドアップに写る、蓮見くんの顔。


逃げないようにグッと掴まれている私の顔。


私の足の間には、蓮見くんの長い足。


さっきまで壁に付けられていたもう片方の手も、今では私の腰に回されていて…。


短いようで長く押し付けられていた唇は、色んなことを考えてる間チュッというリップ音と共に唇が離れた。


「は…すみ…くん?」


私がそう呼びかけても、蓮見くんは無言で…。


「な、んで…キス…」