裏表Girl



…なんだ。


私じゃなかった。


そんなことを考えて、グラウンドから目を逸らした。


っていうかここ2階だし、目が合うわけがないよね。


何考えてんだろ、自分…。


私はそんなことを思いながら授業を受けた。



✱ ✱ ✱ ✱ ✱


「おい。」


は、蓮見くん!?


「あ、ごめ…お手洗いに…」


「さっき行ってただろ。」


な、なんで知ってるの!?


蓮見くん…ストー…

「ストーカーじゃねぇからな。」