たくさんの恋の魔法(短編)

「ちょっと桃香。いいの?あんなこと言って。てゆうか意識しすぎ。自分の気持ち気づいたってこと?」


「え?気持ち?」


「………ダメだこりゃ。夜吹くんもかわいそーに…」


「……?」



いったい何なんだろ、紗枝は。


言っている意味がよくわからず、あたしは首を傾げた。


そしてあたしは、お昼休みになるまで夜吹を避けまくった。