たくさんの恋の魔法(短編)

夜吹はいきなりなんだという顔であたしを見てくる。


しまったーーっ!


これじゃあただの変態じゃん!


こーなったら……。


「夜吹っ!今日はもうあたしとはしゃべらないで!ってか話しかけないで!あたしも話しかけない!!」



意識しちゃうから…!


あたしは大声でそう言うと、ポカンとする夜吹を置いて紗枝のところへ走って行った。