たくさんの恋の魔法(短編)

席まで隣どうしのあたしたちは必然的にしゃべる機会も多いわけで。


ガチガチに緊張したままなんとか相槌をうったりしている。


…あ、聞いてみれば夜吹の声って耳に心地いい感じする……。




「そのあとは……。…………桃香?聞いてんのか、おーい。桃香!」


「へあ!?…いっ、いい声だね!」


「はあ?」