たくさんの恋の魔法(短編)

まだ半分も終わっていないのに、すでに門限の時間を超えていた。


…どうしよ。


と、とりあえず終わった分と終わってない分に分けて、先生に渡して…。


あたふたと片付けをしていると。



「ーーやっぱり。まだやってたのかよ」


「え…圭吾?」



扉に手をかけてわたしの方を見ていたのは、圭吾だった。



「な、なんで…」