たくさんの恋の魔法(短編)

「あの、わたし1人で大丈夫ですよ」


「あっ、そう?悪いね。できる時間まででいいからよろしくね」


「わかりました」



……って多いっ!


先生から渡されたプリントの量は尋常じゃないほど多かった。


これを5枚ずつ重ねてパチパチとホチキスで留めていく、地味で長くてすぐ飽きる作業。


でも気づけば時間は思ったよりも過ぎていて、外は真っ暗だった。



「ふあっ眠い…。今何時…えっ!?もうこんな時間!?」