たくさんの恋の魔法(短編)

日誌も書いたので部活のある桃香を見送って帰ろうとするわたしを、なぜか先生が引き止めた。



「おーい倉田、ちょっと待ってくれー」


「…なんですか?」



日直の仕事で何かやり忘れたのだろうか。


ても、全部やったはずだ。



「あー、斎藤は?2人に追加のプリントの整理頼みたかったんだけど……」


「えっ」


「なんだ倉田。文句があるのか?」



「いえありません…」



…圭吾ならたぶん、見てないけど帰ったはずだ。


………数人の女子をはべらせて。