たくさんの恋の魔法(短編)

「お、今日は珍しく来たのか。でも斎藤、残念だったな。遅刻だ。罰として今日、休んだ品川の代わりに日直やれよ。倉田と一緒に」


「は?」


「え……」



わたし今日、日直だったの?


しかも、品川くんの代わりに圭吾と一緒…?


……絶対無理だ。


まず、圭吾が了承するわけがない。


しかしなぜか圭吾はわたしの方をチラッと見た後。



「あーっ……いいっすよ」



えっ、いいの!?