ーーチュン、チュンチュン



春のポカポカ陽気が降り注ぐ、いい天気の今日。


わたし、倉田紗枝(くらたさえ)は隣の家に侵入していた。


…すう……。



「圭吾ーーっ、起きなさーいっ」


「うおっ!?」



ーーゴッチン!



わたしの起こす声に驚いたであろう幼なじみ、斎藤圭吾(さいとうけいご)がベッドから落ちて盛大に頭をぶつける。