たくさんの恋の魔法(短編)

そして深沢くんは斎藤くんと一緒に資料室に行った。


なんだか深沢くんを見ていると胸の中にホワホワと温かいものが流れ込んでくる気がした。



「そういえば、なんで深沢くんは私の名前知ってたんだろ……」



………ま、いいか。


次にこのハンカチをら返すときに聞こう。


一応保健室に行こうと思い、少しだけ軽くなった足どりを進めた。


気づけば、涙はほとんど乾いていた。



ーー数日後



なかなか深沢くんに会えるタイミングがなくて、気がつけば数日が経っていた。