心臓がバクバクと鳴り響いている。


磯村くんに聞こえてないよね!?


無言の時間は実際は短いはずなのに、私にはとてつもなく長く感じた。


お願い、早く答えて…!


そして、返ってきた答えは。



「ご、ごめん。気持ちはありがたいんだけど、俺、好きなやつ…いるから。……だからごめんっ!」


「あっ……。う、うん…気にしないで。私が勝手に想ってただけ、だから…」



始めから、返事はわかりきっていた。


自分の気持ちに整理をつけるために、告白しただけだ。



「あの、磯村くん…その、磯村くんの好きな人って……」