告白してきた美少女はオタクでした 。

「…あの、進藤、くん?」






ふと、宗を呼ぶ声が聞こえた。
それは、さっきまで大勢の人間に囲まれていたキラキラ美少女様だった。













「はい!進藤です!」










宗は、条件反射に返事をした。
そこまで驚くか?






「さっき中居先生が、昼休みに職員室に来るようにって言ってたよ、」









「わ、分かった!…ありがとう!」









彼女に話しかけられると、誰もがこうなる。













「………」






ん?













俺は彼女からの何とも言えない視線を感じ、ふと目をやった。
そこには、今まで見たことのない表情をした彼女がいた。






「……///……じゃ、じゃあ、」










「はい!……あーやっぱり、藤咲さんは可愛いなぁ」
「だよなー」














確かに彼女は、いつも通りの偽り美少女だ。






でも、さっきのは……















「…あんなに可愛くて優しければ、冬夜が一目惚れちゃうのも無理ないよなー」








「誰が一目惚れちゃうだよ。俺は別に何ともおもってねーよ。」














そう。俺は何とも思わない。
そもそも、接点もない。立ち位置も真逆。



合うわけがないのだ。


















「おはよー、」






教室に響く声





そしてまた、誰もが振り返る











「…と、戸川くんだ!!」
「…今日もかっこよすぎるよー!」
「…それなーー!」











「おーおーまた来たよー」
「なんでこのクラスには、美男美女が揃うかねー、」
「ちなみにガチオタ君まで、」


「最後のは余計だ、」











あのキラキラ笑顔の爽やかイケメン君は戸川 幸
















あいつも世間でいう"勝ち組"というヤツだ。
















「やっぱさー、戸川君と藤咲さんってお似合いだよねー」
「それそれ!あの2人、付き合ったりするのかなー?」












人間というものは、どうも異性の勝ち組が2人揃ったら結び付けたがる習性があるらしい。
本人らがどう思ってるかは知らないが、世間が勝手にそう決めてしまう。

なんとも残酷なんだ









「ま、勝ち組は勝ち組同士ってね、」
「世の中ってのは、俺たちみたいなフツーのやつには厳しくできてるんだよ、」
「残念だけど、冬夜の入る隙はなさそうだな、」




そう言いながら、要は俺の肩をポンッと叩いた。













「俺には何もカンケーねーよ」











そう






俺の突き入る隙はない









隙を作りたいとも思わないが