告白してきた美少女はオタクでした 。

「あっ…きたきた…!」
「今日も本当に可愛いよなぁ……」







教室の扉が開く音がし、 クラス中の男子が振り返る。
そこに立つのは、まるで画面越しの世界にいるかのような美少女。










「おはよう、みんな!」





彼女は教室に入り、その高々で可憐な声を響かせる






「うぉぉぉぉお!今日も天使の笑顔、ありがとうございますっっ!!!」
「あの笑顔を見ただけで、俺は今日も1日、元気に過ごすことができますっっ!!」






この有様だ






「おーおー、今日も賑やかだねー」
「あれ毎日やってるよなー、男子ども、」
「あーなるのも無理はないよなー。容姿端麗で性格も良くて、勉強は完璧、スポーツ万能…他にも色々できるし。」








低脳な男が盛るあのキラキラした美少女は、藤咲 華恋 。

世間一般でいういわゆる勝ち組という部類の人間だ。




「確かに可愛いけどなー」
「なーなー、冬夜はどー思う?」
「んあ?俺?」




確かに、完璧美少女であることは認めるが、









「んーなんとも」








俺は、あの手の人間は正直苦手だ。


俺みたいな陰キャオタクとは対照的。



周りはいつも陽キャで囲まれていて、なんかバラの花が咲いてるっつーか…









あーいう、誰にでも笑顔でキラキラしていて、自分を出さない偽り人間は、




















俺には正直苦手だ。











まるで…昔の自分を見ているようで……































彼女が席に着くと、大勢の人間が寄ってたかる。
そして今日も、彼女はバラのような可憐な笑顔を向け、みんなの注目を浴びる。










「藤咲さんて、なんでそんなに可愛いの〜!?」
「スタイルって、どーやって維持してるの〜!?」

「そ、そんなことないよっ…!」










毎日毎日同じ話題で盛り上がって、本当によく飽きませんなー女子達は。








「冬夜、そんなに藤咲さんばっかり見て、もしかして一目惚れ…とか??笑」


「はぁ!?」




「諦めろ、冬夜……嵐が来ようと、台風が来ようと…
お前の恋は実らないよ…」









「ちげーよアホ。ただ、相変わらずくだらねーなって思ってただけだよ。」








そう。
くだらない。