翌日の放課後。

「さとやー」

課題をしながらいつも通りを心がけて名前呼ぶ。

「んー?」

同じく、課題をしているさとやは気もそぞろに返事をした。

「別れよう」

なるべく軽く言った。

私は言った。

言ってしまった。

言えたことにホッとして、私はさとやの顔を見ていなかった。

ガッと腕を捕まれ私はビックリしてさとやの顔を見る。

すると、そこにはこれまで見たことがないほど怒っているさとやがいた。

「な…!?」

なんで、そんなに怒っているのかと問おうとしたらその前に

「ちょっと来い!」

と、捕まれた腕を引っ張ってその場を離れた。