それを見たとたん私の身体が震えた。

目の前光景を信じたくなかった。

好きな人が恋をしている優しい顔。

目線は最近さとやがよく話しているあの子。

紹介されて、一瞬でさとやのタイプであることがわかったあの子だ。

あぁ、またなの。どうして私じゃないの。

涙がこぼれそうになるのを我慢して、繋がっていない方の手をぎゅっと握る。