決められた宿命

そして、夕方になった。
「そろそろ、帰るか」
「うん。そうだね。じゃあ、また明日ね」
「ああ...」
光くんの暗い態度に不思議に思ったが
気にせず帰るとみんなの家が燃えていた。
驚いて急いで家の前まで来ると
一族のみんなが伊賀の忍と戦っていた。
「小鳥!!大丈夫か!?」
と言う戦いながら私を心配する父の声が
聞こえた。
「お父さん!私は大丈夫!!」
すると今度は椿ちゃんが
「小鳥ちゃん!!後ろ!!」
慌てて振り向くと伊賀の忍がこちらに向かってきていた。私は慌ててクナイを取り
受け止める。そして、近くの屋根の上にいた湊真くんと視線があった。
湊真くんは私を見るとすぐにどこかに行ってしまった。すると今まで戦っていた忍達も
湊真くん一緒にどこかに消えてしまった。
「どうして引いたんだ?」
「負けると思ったんじゃないのか?」
「いや、それはありえない。
伊賀の最強の忍の1人の湊真も来ていた。
彼なら他の手も借りず俺たちを始末する事
容易いはず...」
すると、私達の前に葵ちゃんが降りてきた。
「お前は..!」
と言って一族の人はクナイを構える。
葵ちゃんは感情のない目で私達を見て
「抜け忍の始末はまた今度。
でも、それ以上動くなら皆殺しだから」
と言って葵ちゃんは風の力を使い火を消した
そして、音も立てずに消えてしまった
(一体なんで.....)
「とりあえず、良かったな」
「これから、対策を考えないと...」
私は不思議に思い、この事を光くんに
相談して一緒に考えて貰おうと思い
森の中に入っていった。