あなたの青 わたしのピンク

そのうちハルが瞼を開いた

ハルは愛果を見つけると嬉しそうに微笑んで

愛果を抱きよせる

愛果は再びハルに抱きしめられ嬉しくて

ハルに抱き付いた

「おはよ。」ハルがそう言ったので愛果もおはようと

返事をする

「今何時。」そう言われて愛果はっとして部屋の備え付けの

時計を覗いた

チェックアウトまであと二時間

愛果は少し怖くなった

あと少しでまたハルと暫く逢えなくなってしまう

その不安が愛果をハルにしがみつかせた

そんな愛果の気持ちに気がついたハルは

何も言わず愛果をぎゅっと抱きしめる

「も少しこうしていようね。」愛果はハルの腕の中で子供の様に

頷いた

そんな自分が少し恥ずかしくなって

増々ハルに抱き付く

「愛果痛いよ。」ハルは嬉しそうにそう愛果の耳元で囁いた

それでもやっぱり悲しくなるのを抑える様にしがみつく

「俺はいつでも愛果の味方だよ。」ハルがそう囁いた

判っていても寂しい気持ちはきっと変わらない

ハルとこうして一緒にいることの楽しさを知っているから

ハルは他の誰とも違う

愛果のただ一人の人だから

言葉にすると二人の間にある特別なものが消えてしまいそうで

愛果はずっとハルにしがみついていた