あなたの青 わたしのピンク

今日のライブの時もステージから見ているのは正直辛かった

会場で音を浴びるあの感覚が伝わらず気持ちが醒めたままで

何度か会場に戻りたいと思っていたのだ

ハルが気にかけてくれて愛果に手を振ったり

笑顔をくれたりしてくれたのでそれはそれで嬉しかったのだけど

「俺は嬉しかったよ、愛果がステージにいてくれて

会場にいると心配で気になっちゃうから。」

そう言って愛果の手を握る

愛果はそこでハルの優しさに改めて気がついたのだった

いつもハルは自分の事をちゃんと見てくれている

私の気持ちにもちゃんと気がついて我慢してくれていること

それが心にじんわりと滲みた

勿論ライブ中にハルが自分に合図してくれるのを

誰にも気兼ねせず受け取れる事、私も嬉しかった

ハルが皆の前で誓ってくれたこと

そして、皆がまるで自分の事の様に喜んでくれた事

今夜の事を再び思い出し胸が熱くなった

そんな気持ちを素直に表現できず、あまのじゃくな気分で

ハルをからかってしまう

「ハル、皆に誓ったんだから悪い事できないね。」

勿論自分もだ

ハルを悲しませる事は、今日祝福してくれた人達を悲しませ

裏切ることになるのだから