あなたの青 わたしのピンク

舞台の前にいる人に両手を合わせちょっといい?と

御願いをすると声を掛けた

ざわめきで愛果にはよく聞きとれなかったが

声を掛けられた彼女が振り返り

後ろをみながら人が通れるくらいのスペースを作る為に場所を

移動した。移動した人の後ろにいた人も、ハルと目があうと

ハルは前の人にした様に頭を下げて移動してもらう

ハルが何をしたいのかを理解したみたいで

やがて愛果の前に一本の道ができた

するとそこにハルが降りてきたのだった

それをみた会場の後ろの人達が声をあげて騒ぎ始めた

女性の悲鳴もあがった

それでもハルが人をかき分けながら

愛果の前にやってきたのだった

愛果の周りの人達が愛果とハルをとり囲み二人をみつめた

「愛果、これ受け取って。」

そう言ってハルが手に持った小さな箱を愛果に渡した

愛果は何が起こっているのか判らず

ハルに言われるままに渡された小さな箱を受け取った

「愛果開けてみて。」ハルは笑顔で愛果にそう促すと

愛果は再び言われたままに箱を開ける

そこには緑色の小さな石の指輪が入っていた

二人の周りにいた人達がわっと騒ぎだした

人が押し寄せてきたが、周りの人達が二人の邪魔をしない様に

止めろと声あげ止めてくれた

「俺必ず戻ってくるから待っててほしい。」

ハルは愛果にそう言った