4時限目の授業が終わり、お昼休みのチャイムが鳴った。


お弁当を持って、いつものように


優香里たちがいる席へ向かう。


「あー今日もようやく午前が終わったよー」


志穂はそう言うと風呂敷を広げ、弁当を取り出した。


優香里と理恵は何かの話で盛り上がっているらしい。


「ね、今度東京行く予定どうする?」


「なんかピンとくる場所ないよね」


理恵はスマホをいじりながらおにぎりを頬張る。


「ああ、そうだ!その話なんだけどさ、お台場いかない?」


優香里はiPhoneの画面を理恵と志穂に見せた。


画面には、お台場の公式webページが表示されている。


食い付くように画面に見いる志穂。


「あ!めっちゃいいじゃん!


どうせだったら泊まって次の日も遊びたいなあ」


「でも、3人だとホテルいくらかかるかなあ」


理恵はスマホをかちかちといじりながら、


何かを調べているようだった。


この4人のメンバーでお弁当を食べる。


何でもない毎日の中の、当たり前の光景だ。