その日の帰り道。

美咲と並んで2人で帰る。

「なんで岡田くんたちと同じグループになるの
賛成したの?」

美咲を問い詰める。

「もう!あいは鈍感なんだから!」

「どういうこと!?」

美咲は意地悪く笑うと駆け出した。

「待ってよ!」

美咲を追いかける。

頬を優しく春の風が撫でた。

まだ明るく水色の空には

薄桃色の桜の花びらが風に乗り

ひらひらと舞っていた。


これが私の高校生活の始まり。

あなたとの再会の物語の始まり。