☆☆☆☆☆

『よっ』

『…』

校門で俺の姿を見た本郷先生は、すごく微妙な顔をする。

そりゃそうだよな。あんな大胆に宣戦布告して奪って、結局振られたんだから。

『雪花ならもう帰ったと思うけど』

『先生を待ってた』

『僕を?』

『あ~お腹空いたなあ。何か食べに行こう。先生のおすすめの店連れてってよ』

俺はあんまり乗り気じゃない先生を引っ張りながら、学校から少し離れた中華料理屋に連れていってもらった。