あ。

先生がこっちを見ている。
目があってしまった。

隣にいる小川先生も私が見ているのに気づいたようだった。

先生は小川先生から離れようとしている。
もう目撃したんだから、遅いんだからね!


私は2人から目をそらし、次の授業の予習をはじめる。

もう、むかつく。
でも、先生と同じ学校にいるのもあと1年もない。
卒業すれは接点もなくなる。
隼人さんを、不安にさせることもなくなる…。

もう少しの辛抱だ。