南の島のかもめの恋



その日は、天候が悪い日だった。


強い雨が降り注ぎ、


雷があちこちで鳴り響く。


荒れる海の上を、


ぼくは、ずっと一人で飛び続ける。


仲間は誰もいない。心細い。


でも、君に会えるかもしれない。


そう思えば、どこまでだって飛んでいける気がした。