続・俺が幸せにしてやるよ




そう言って渡されたのは赤の包装された箱。



「え、プレゼント?」



「うん。そうだよ。良かったら使ってね」



育ちのせいか敬語をとることが出来ない香織ちゃんはずっと敬語だった。



友達や、親にはタメなんだけど。



私にはやっとタメで話せるようになった。また悠斗くんとか、陸斗くんにはダメらしいけど。



「わぁ!ありがとう!あとで見るね!」



今見ると、この可愛い包装紙が崩れちゃうもん。



これはお手伝いさんの希子さんに頼むのがいいよね。



「陽葵、お誕生日おめでとう」

「おめでとう」



「ありがとうございます」



夏菜さんと竜也さん。



昔の私ならこの2人に誕生日を祝ってもらうなんてこと想像もしてなかった。