私と陸斗くんの言い合いをいつものように止めてくれる悠斗くん。
そして、背後からすぽっと私の体が悠斗くんの体に埋まる。
悠斗くんの腕の中でもなお、睨み合う私達。
「陽葵ー?」
「⋯⋯すみません」
悠斗くん⋯⋯至近距離で顔を覗き込むのやめてくれませんかね。
「⋯⋯姉兄のイチャイチャを見ているようでなんか複雑なんだけど」
ふ、複雑って。
「い、イチャイチャしてないよ!?」
「じゃあ、なんでそんなに顔赤くなってんだよ」
「なってない!ね?悠斗くん!」
悠斗くんに助けを求めるけど苦笑いをもらった。
うん。ごめんなさい。私でも顔赤いなって自覚はあったんです。

