「あ、ありがとう!」
こんなに祝ってもらえるなんて。
テーブルの上には美味しそうな料理がズラっと並んでいる。
高そうなものばっかりだけど。
「陽葵も1歳老けたな」
テーブルの上の料理を見てると、突然声が聞こえる。
「老けたって言い方やめてくれる?乙女の心をわかってない!」
「あ、陽葵乙女なの?知らなかった」
「乙女だよ!日本を代表するくらいの乙女だよ!」
「うわ、それ以上言うと痛くなるからやめときな」
「自覚はあるけど言葉にしなくていいでしょ!?」
いつもの言い合いが始まる。
陸斗くんも素直になればいいのに。
「はいはい、終わり」

