明らかに高そうです。
「レストラン」
あ、レストラン。高級レストランって言うやつ??
「す、すごい⋯⋯」
ちょっと、私には縁遠いものだから。
気後れしてしまう。
レストランに入ると悠斗くんは係の人とちょこっと話して長い廊下を進む。
そして、1個のドアの前に立つ。
「陽葵」
「何?」
ドアに手をかけたまま私に話しかける。
開けなくていいのかな?
話なら中でも聞けるのに。
「誕生日おめでとう」
「え、あっ、」
「慌てすぎ」
「い、いや!ありがとう!」
てっきり忘れてるのかと思ってたから。
朝起きても何も言われないし。

