すれ違っていく人がみんな綺麗だし、明るいし、でも落ち着いてるしで、見ている分にはすごく楽しい。
そんな風景を楽しみながらも足は頑張って悠斗くんについて行く。
「⋯⋯悠斗くん、よくここ来るの?」
「そうでもねぇな。2回か3回くらい」
え、なのに、こんなにスラスラ歩けるの!?
すごい。
「今からどこ行くの?」
何も聞かされてないままここを歩いているからちょっと気になる。
「それは着いてからのお楽しみ」
そんなこと言われるともっと気になるんですけど。
なんだろう。と頭で考えてると悠斗くんは足を止めた。
「ここ」
「ここ?」
悠斗くんが止まった目の前にはキラキラした建物が。

