前期選抜で絶対に受かる、そう私は誓いました。そして、親に買ってもらったボカロで覚える中学歴史などを使って、気が向いた時に勉強するようになりました。

同じ頃、私は図書室である本を見つけました。その本を見た刹那、借りるべきだと思いました。

それは、発達障害に関する本だったのです。

その本を読んで、私は初めて自分と向き合い始めたのです。

学習障害やアスペルガーなど、初めて知った発達障害もありました。

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。得意、不得意の差が激しいそうです。発達障害の原因などはまだ解明されておらず、年齢を重ねたり、薬による治療などで症状は落ち着きますが、完治は難しいとされています。

私は、計算ができないのはLD(学習障害)だったからだと知りました。このことは、両親は知っていたようです。そして、ADHDが注意欠陥多動性障害という名前だと初めて知りました。