紐を使うと、手でした時よりももっと強い苦しみを感じました。頭がジンと痛み、目を思わず閉じてしまうほどでした。しかし、その痛みが心地よかったのです。

私は何度も首を絞め、心の傷を覆い隠しました。死にたい気持ちが高まり、自殺をしようと袋を頭に被ったこともあります。しかし、ある時気がついたのです。

それは私が、自分で自分を傷つけることに、全く抵抗感がないことです。

その時、怖くなりました。自分で自分を傷つけるのが平気な人間は、いつかその矛先を他人に向けてしまうのではないかと…。

心を貫く悲しみと、自分が狂っていく恐怖に、私はただ怯えるしかありませんでした。